少し前の10月末の話しになります。
副院長は、所属している矯正の学会に参加するため、米国 Dallasに行って来ました。
学会会場はDallas郊外にあるホテルで行われました。
時間は朝の8:00~夕方4:00位までなのですが、ホテルに缶詰めで学会講演を聞くのと、症例提出(矯正歯科治療が終了した患者さんの資料を提出してきます。もちろん、患者さんの承諾は取って提出します。)してきました。
今回は、更にDirectotの先生より、日本人の先生の症例の試験監督(口答試問)をしなさいと仰せ付かりました。
この学会では資料を提出し、受験する際に試験(口答試問)を行ない、合格するとFellowという資格が得られるのですが、その口答試問役です。
受験をする日本人の先生 一人に対して、四人の日本人の先生がつき、治療前後の資料の正確さや治療結果が良いか等の正否を問います。
自分一人で診療していると、なかなか困難なのですが日本人の先生の口答試問をするためには、より知識、経験が必要になります。
受験された先生方は公正に判断され、無事Fellowの資格を得ることが出来ました。
学会として、多くの学び以外にも、試験官としての役割も無事にこなすことができ有意義に終わりました。(ただ、とても疲れました。)
2016年11月29日 カテゴリ:未分類
日本の矯正歯科学会では最も大きく、日本全国より歯科矯正医が集います。
診療のみならず、研究に関しても興味深い内容が多く発表されます。
全ての内容が診療にフィードバックできる訳ではありませんが、最先端の診療等についても研鑽してきます。
2016年11月8日 カテゴリ:未分類
本日は、東京にあるカンファレンスセンターにて、認定医研修プログラムのfollow upセミナーと夜の秋季セミナーに参加しています。
これから、歯科矯正認定医を目指す先生方と症例についてのdisccusionを行っています。
目指す先生方の診断が正しいかや、治療法が正確であるのか?
また、新しい技術についての話も聞けますのでとても勉強になります。
2016年10月20日 カテゴリ:未分類
9月9日(木)~9月23日(金)はアメリカに行われる矯正歯科の講習会参加のため、矯正治療のみ休診となります。
ホームページにも記載されていますが、Tweed international foundationという教育と研究機関です。
世界中より若いもしくは経験豊富な先生方がArizona州 Tucsonに集まり、朝は8:00から夜は遅いと8:00過ぎまで矯正治療に使用する
治療テクニック・診断・治療の概念について学ぶ,1940年代より存在する歴史あるコースです。
副院長は今回,3回目ですが、各国の先生方を教えるお手伝いをしてきます。(当然英語です。)
緊張もしますが、知識・技術の研鑽に努めてきます。
御迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
一般診療は通常通り行っておりますので、お気軽にご来院下さい。
乳歯の生え方
お子さまがいらっしゃる方は、歯科検診が始まる季節になると、そろそろ歯が生えてきているのかな?今、どの位まで生えてきているのかな?ということが気になる方も多いかと思います。
今回は歯の生え方(特に乳歯)についての説明をします。
妊娠4~6カ月の段階であごの骨の中に歯が出来始めます。そして、歯の根が作られ始めていくぶん後に口の中に乳歯が生え始めます。
乳歯の生える順序は、
1. 下あごの前歯(乳前歯)が生後6~7カ月で生え始めます。
2. 上あごの前歯(乳前歯)
3. 上あごの前から2番目の歯(乳側切歯)
4. 下あごの前から2番目の歯(乳側切歯)
5. 上下の前から4番目の歯(第一乳臼歯)
6. 上下の子供の犬歯(乳犬歯)
7. 下あごの一番奥の歯(第二乳臼歯)
8. 上あごの一番奥の歯(第二乳臼歯)
です。
通常は、この順序で歯が生え約2歳半までに完成し、完全に咬めるようになります。
3歳半までにすべての乳歯の根が完成し、その時期に永久第一大臼歯(大人の奥歯)の根が作られ始めます。
子供の歯並びが完成すると上下の前歯に通常小さなすき間ができます。このすき間は発育空隙(developmental space)と呼ばれています。中でも上あごの乳側切歯の後ろと下あごの乳犬歯の後ろとにみられるすき間は霊長空隙(primate space)と呼ばれています。
このすき間ができる子供と、できない子供がいますが、すき間ができないからどこかが悪いというわけではありません。ただ、一般的にはすき間がある子供の歯並びの方が、大人の歯に生え替わったときに良い影響を与え易いようです。
参考文献
1) 亀田 晃:歯列と咬合の発育;(飯塚哲夫,瀬端正之,岩澤忠正,本橋康助編:歯科矯正学,医歯薬出版,東京),p.47-48,1992.
8/13~8/14において台湾で開催されました、20th Taiwan Orthodontic Societyにおいて、lectureを発表してきました。
台湾以外にも、中国 日本の先生方の発表があり、大変盛況でした。
かの地では矯正治療が美容的な要素も含むとの事でした。
矯正治療は本来、咬合、機能の改善を主として行い、それに伴う審美の改善をも治療する事ではないかと思います。
ただ、このような国際学会で発表する機会を頂きました事、海外の先生方と交流を得る機会を頂きました事を感謝いたします。
2016年8月19日 カテゴリ:歯科矯正
歯並びというと見た目を重視しているように思われますが、噛み合わせは身体の健康にも関わってきます。
矯正学では歯並びや噛み合わせが悪い事を不正咬合と言いますが、多くの不正咬合があります。
今回は上顎前突、一般的には出っ歯と言われる不正咬合についてお話しします。
出っ歯の患者さん(小児)を診る機会がありました。
出っ歯には大きくわけて二種類あります。
1.上あごが出ているもの。
2.下あごが下がっているもの。
特に2のタイプは日本人に多いと言われています。
小児の場合、鼻詰まりや指しゃぶりがあると2のタイプになりやすいです。
案の定、その患者さんも指しゃぶりをしていました。
直ぐに治療に入る事も可能ですが、指しゃぶりを止める指示をして、経過を診て治療を勧める予定です。
ある程度の年齢までは指しゃぶりをした方があごの発育に良いと仰る先生もいますが、永久歯が萌えかわりだしたら止める事を考えた方が良いと思います。
本目矯正歯科医院では、患者さんの発育に沿って適切な治療を出来るよう心がけています。
歯科矯正治療をするに辺り、日本矯正学会認定医という資格があります。
厚生労働省が認定する国家資格ではありませんが、日本矯正歯科学会の認定する資格です。
その資格を取るための条件はとても厳しく、基本研修機関において歯科矯正の研鑽を積み、治療結果を学会に提出、口頭試問を受けて初めて取れる資格です。
またその更新には学会への参加、症例の展示、口演発表、著書などの継続が必要とされます。
本年度 本目矯正歯科医院では副医院長が認定医の更新を行います。
直接的ではありませんが、それらの継続した研鑽が、患者さんにより良い矯正治療を提供出来ると考えています。
2016年4月12日 カテゴリ:未分類